税理士の手嶋です。
先週の話になりますが、7月1日に平成25年度の路線価の発表がありました。
5年連続の下落ということですが、近年の下落幅の縮小傾向は続いており、平成23年分以降は
3.1%→2.8%→1.8%と下落幅が少なくなりながら推移しています。
路線価は1月1日時点の価格であるため、アベノミクスの影響は受けていません。
アベノミクスが路線価に反映されるのは平成26年です。
実体経済に良い影響を与えていれば、来年は路線価が上昇するかもしれませんが、
一体どうなることでしょう。
広島市の最高地点は“中区胡町福屋百貨店前の電車通り”となっており㎡単価は1,770千円でした。
ちなみに過去最高金額も同じ場所で、平成4年に㎡単価10,720千円を付けています。
坪3,500万円って高いですね。
平成4年と平成25年では路線価に6倍もの開きが出ています。
商業地のため特に下落幅が大きいですが、住宅地でも3分の1程度の下落はあります。
土地の価格が下がったことは相続税に大きな影響を及ぼしました。
日本の資産家は土地持ち資産家ですから土地の評価が下がれば、
相続税を納める人は減少し、税収も少なくなります。
平成27年1月には基礎控除の引き下げが決まっています。
ここまで土地の評価が下がっていなければ、基礎控除の引き下げはなかったかもしれないですね。