「人は石垣、人は城~♫」
風呂につかりながら、鼻歌でよく歌う「武田節」の一説です。
武田信玄や軍事については詳しく知りませんが、強い軍隊、騎馬隊をつくるのに
信玄が「人」に注目し、リーダーシップを取り組織経営を行っていたことが伺えます。
経営者の方とお話ししていると、様々な悩みを抱えられています。
その中で良く話題に上るもののひとつに、「人」に関することがあります。
人材の募集や給与体系などから、職員教育の問題、配置、組織の問題、モチベーション
の上げ方、そして企業のリーダーとしての職員へのかかわり方。
そこで少し、「リーダーシップ」について調べてみました。
「リーダーシップ」については、多くの経営学者、心理学者をはじめ、多くの学者、
実務家がそれぞれの理論を唱えています。また、現在も有名経営者や、スポーツ選手
などを題材にした「理想のリーダー像」みたいなものが多く出版されています。
その中で、ベースの考え方として「行動論」「適応理論」をみてみました。
学者や研究団体によって、主張は様々ですが、大まかに次のことが言えるでしょう。
リーダーの行動パターンとして「タスク志向型」(生産性向上など、業務中心で
専制的にリーダーシップをとる)と、「民主主義型」(部下と協調しながら、また、
経営に参画させながらリーダーシップをとる)があるようです。基本的には両方
備わっているのが最もよいとする考え方が多いようですが、「タスク志向型」
が良いとする学者は見当たりません。
心理学で有名なPM理論(三隅二不二博士が1966年に提唱)は集団機能を考える
中で、リーダーをP(目標達成機能)とM(集団維持機能)とに類型化しました。
Pは「タスク志向型」、Mは「民主主義型」のようなものです。この2つの機能の
強弱によって、リーダーシップを下のように4つに類型しました。
(大文字、小文字で強弱を表わします)
②Pm型 ・仕事に対して厳しい ・集団をまとめるのは苦手 |
④PM型 ・生産性を高めながら、集団維持をまとめる力がある |
①pm型 ・仕事に甘い ・部下の面倒見悪い |
③pM型 ・部下の面倒見は良い ・仕事には甘い面あり |
様々な実証研究をとおして、生産性に焦点を当てた場合、
短期的には ④>②>③>①の順で
長期的には ④>③>②>①の順で成果が上がると結論されています。
また、組織メンバーの能力が低い場合は「タスク志向型」のリーダーを、
能力が高い場合は、「民主主義型」のリーダーを配置するといった研究も行われて
いるようです。
企業経営において、「人」永遠のテーマのようですね。
「人は城」
私は、「城」に対してこんなイメージを持っています。
「城」→「人が集まるところ」→「文化が生まれるところ」→「平和を築くところ」
少し強引ですね。
人を大切にできる優しさと、城を守れる強さを持てるようにと、自分の息子の名前
には「城」という字を使いました。
我が息子、名前だけは立派なリーダーです。(2歳ですけど・・・)