よつば会計森下です。
先週、「遺言控除」という言葉をネットニュースでみかけました。
政府・与党が有効な遺言による相続を条件に、一定額を相続税の基礎控除額に上乗せして控除する「遺言控除」の新設を検討しているようですね。「遺言控除」という言葉、なんだか不思議な感じがするのは私だけでしょうか?
自分の思いを紙に書く、というのはよくあることかもしれませんが、正式なもので遺言を残すとなると、少しハードルが高く感じます。現在は、相続税の課税対象のうち遺言を残した案件は2~3割程度にとどまっているそうです。
政府としては、遺言を普及させて遺産相続による紛争を抑制し、若い世代へのスムーズな資産移転を図る狙いがあるようです。
早ければ平成29年度税制改正での実施を目指すようですが、控除額がどれくらいのものになるのか、控除を受けるために有効な遺言の形式はどのようなものになるのか、これからの政府の発表に注目です。