今回は、随筆としました。散文です。エッセイに近いかも知れません。
最近年老いた父が昔話をよくする。昔は怖かった父だが涙腺も弱くなった。
私は幼いころ、三輪車での逃亡癖があったようだ。
「三輪車さえ有ればどこへでも行ける。」
家族総出で探し回り、たいがい、隣町あたりで発見されたようだ。
親に似たのか、私の息子にも逃亡癖がある。
一緒に外出すると、すぐさま走り出す。一年生にもなると、親ではついていけない。
気が付くともう、どこにもいない。
暫くは放っておくのだが、長時間戻ってこないと心配になる。
「車に曳かれてはいないだろうか?」「怖い人に連れていかれてないだろうか?」
「怪我をして倒れていないだろうか?」
何度、心配しながら探し回ったことか。
やっとの思いで見つけ出したとき、
当の本人は何事もなかったような顔をしている。
安堵でつい、涙腺が緩みそうになる。
それを誤魔化すかのように、つい、大きな声が喉を突く。
泣きじゃくる子の小さなやわらかい手を大切に握る。そうすると何故か父の手が目に浮かぶ。
三輪車で逃亡していたころの私もきっと、泣きながら父に連れられて歩いたのだろう。
無言で息子に語り掛ける。
おまえにもいつかわかるよ。なぜお父さんの手が大きいのか、
なぜおじいさんの手がしわくちゃなのかを。
(大嶋)
安斉です。前回書いたのがいつだったか忘れるくらいなのですが、ブログ当番が回ってきました。
11月に入り、朝晩の冷え込みも強くなったせいか風邪が流行ってますね。私の周りでも多いです。
しかし、風邪にも負けない若い力! スポーツの秋!
高校サッカー選手権 広島県大会について。
19日の日曜日に広島県大会の決勝が行われます。
今年の決勝カードは 皆実高校 VS 瀬戸内高校
お客様で高校サッカーファンの社長さんがいらっしゃいまして、選手権決勝をもう何年も一緒に観戦しております。
例年、決勝の観客席は父兄の皆さんや他校の選手、卒業生などで一杯です。
おそらく縁もゆかりもなく毎年決勝を観戦しに行ってるのは私くらいでしょうか。
今年はどちらが全国へ行くのか、楽しみです。