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[2021.11.19]
それぞれの責任

税理士の手嶋です。

最近、山本周五郎の小説をいくつか読み返しました。20代のころに初めて触れ、受験勉強の合間に多くの作品を読んだことを思い出します。

作品中の主人公に共通するのは、己の信念を愚直なまでに守り抜き、苦境にあっても周りの人々を思いやり、自己を律する生き方をしているところです。

時代が変わっても、決して変わらない普遍的な価値観があり、そこに心を打たれます。

書評をしたかったわけではないのですが、そんな小説の世界に対して、現実の政治に関するニュースを見るとため息が出ることが多いです。

政治の重要な役割のひとつは税金をどう使うかということですが、中途半端な所得制限をした10万円のバラマキは国民の負託に応えているといえるのでしょうか。

おかしいとの声があれば立ち止まって考えるべきですが、マスクのときと同様に今回も止まりませんでした。

税にかかわるものとして思うことは、納税者はまじめに自主申告して納税の責任を果たしているということです。

国であれ、地方であれ、選挙で選ばれた人は信念のある人でしょう。

議会の決議として導き出される結果にも信念が宿り、政治の責任が果たされていると信頼させてほしいものです。

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