税理士の檜山です。
昨年4月からスタートした相続土地国庫帰属制度。
相続はしたものの土地の管理ができない・遠くにあるため利用する予定がないなど、土地を手放したいというニーズに応えるために創設された制度です。
目的へのアプローチはいいのですが、国庫帰属までのハードルが高く私の周りで申請したという話はあまり聞いていません。
制度開始から1年を経過したこともあり、法務省から現時点の統計データが公表されました。
(以下、令和6年5月31日現在の数値です)
申請件数 2207件
地目別
田・畑 837件(38%)
宅地 793件(36%)
山林 338件(15%)
その他 239件(11%)
帰属件数 460件(20.8%)
地目別
田・畑 137件(16.3%)
宅地 190件(24.0%)
山林 16件( 4.7%)
その他 117件(49.0%)
審査中の数が結構あるのかもしれませんが、帰属件数は20%(5件に1件)の割合です。
地目ごとに見てみると、相続人が活用に困る傾向にある田・畑は6件に1件、山林は20件に1件の割合です。
国も帰属後の活用を考慮してハードルを厳しくしていると思いますが、個人的にはもう少し要件の緩和をしてほしいところです。